2025/09/05 16:32



日本とイタリアで。
デザインやパターン、縫製の勉強をした 洪 鎧迪 氏が、8月にローンチしたブランド” NO WORK TODAY ”
キャンプに行って朝から晩までビールをかっ喰らってゴロゴロしたいという、デザイナーの心の声がダダ漏れるかのよう。
ギアの趣のある。
緩いカジュアルウェアといった位置付けながら、アルチザンに見られる”手を尽くした洋服づくり”を動きやすさや着心地に振り切ってるのが面白い。
デザイナーの祖父が運動医学の専門家で、小さい頃から身体の動かし方を学んだ経験を活かし人体と衣服の運動量を考えて作ったという。
とても技術を込めた洋服を提案するブランドです。


TUNDERE Shirt ( Col. grey Size. M, L ) 35200yen with tax / NO WORK TODAY

シルクノイルの表情が柔らかい、コットンシルクのビエラ生地はグレイベースにシルクの沈んだ赤がとても落ち着いた雰囲気。
気持ち大きめの襟と袖、それに比翼のスッキリとしたデザインのシャツは、” NO WORK TODAY” の根幹を詰め込む洋服です。



比翼の下に隠れるのは、小指の爪先程の小さな黒蝶貝のボタン。
裏使いをしているため極端に一つ一つのボタンの表情が異なるのが面白く、一つ一つ手縫いで根巻きを確りとしているのに丁寧な仕事振りが伺えます。



このシャツの一番の特徴は。
伸縮性の高い素材を使用したりサイズを大きくすることではなく、パターンと縫製でリラックスに必要な要素を構成していること。
例えば。
スプリットショルダーに見える不思議な肩と袖の形。
腕を前に捻った状態の裄丈で長さを設定した上で、スンっとしたサイズ感に収めるため。
上袖がヨークと一体化させ後身頃を伸ばす形でした袖を形成することで実現し、肩先にくるダーツを2段階に分けて詰めることで前の腕ぐりを自然な袖付けに見せるなど、要所要所に手数の多い凝った仕立てを施してあります。





一見。
スタンダードながらシャツでありながら。
細部の積み重ねによるストレスフリーの着心地と、所々に見え隠れするスタンダードとは一線を画すディテール。
それを。
街でも山でも、自分の行きたいところで袖を通す。
フランクで贅沢な洋服です。




Logo Hoodie ( Col. black, Size. M,L )  12100yen with tax / NO WORK TODAY






ONE MORE PINT Hoodie ( Col. black, Size. M,L ) 12980yen with tax / NO WORK TODAY

シャツと同時にリリースしたのは、目付400gの極厚のパーカー。
ギュッギュッと目の詰まった生地の内側は細かい起毛が掻いてあり、タフで重い生地とは思えない柔らかさと滑らかさを備えます。
このゴツい生地でフードはまさかのダブルフェイス。
フード自体の大きさも相まって、どっしりとした存在感がカッコいい。

シンプルにフロントにブランドロゴの刺繍を入れたものと、コミカルなイラストプリントの2種類。
プリントのタイプはフード裏に白の刺繍入り。
刺繍もこの厚地に対して、細かいエッジを利かせた立体的なデザインがすごい。
パーカーのイメージから一足外した面白いアクセントです。





太いリブとコンパクトなハンドウォームの組み合わせは、キャンパーの発想か。
フードのボリュームが良いので、大きな襟のシャツを挿してもしれっと収まるバランスの良さがある。
デザイナーが真冬は厳しいかなぁと、呟いていたけども。
それは冬山での話。
かなりの保温性になるので、タウンユースではアウターベストや合物コートとのスタイリングで真冬を乗り切れる性能です。
何よりも、安心感と懐かしさを思い出させる、重さと着心地。

新進気鋭というにはデザイナーの願望が強く前に出る。
脱力した日常を楽しむための。
格好良さと、居心地の良さを追求していく、技巧派のブランド。
ぜひどんなものかと、袖を通しにいらしてください。
お待ちしています。

  

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RÜCKWÄRTS
営業. 12:00 - 18:00
定休日. 火曜日, 時々不定休
最寄駅
近鉄線. 針中野駅
谷町線. 駒川中野駅
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