返して言えば。

前職のCONFECTから3年経つわけで、そんなこんなを知る人には少し懐かしい薫りのイベントをおこないます。

今年は、6月20日(金)から29日(日)の10日間。

RÜCKWÄRTS 3rd × textileman custom order event として、新作生地を含めた好きな生地と色をスワッチから選べるジャケット，パンツのカスタムオーダー。

それにボタンや襟の形を選べるシャツのセミオーダーのイベントです。

新作生地からおすすめは、麻55％，シルク45％のキャンバス。

長時間下晒しで揉み込んだあとに、小ロットでゆっくりと時間をかけて染め、水洗いと、エアータンブラーと、これでもかと揉み続けた生地。

丹念に揉み込むことで、糸の撚りが戻り繊維の束のような結節を浮かべます、そこに柔らかいネップが加わりとても豊かな表情に。

ふわっとした肌触りに対して。

重くも軽くもない分量のバランスがよく、ジャケットやパンツにした時に頼りない感じがしないのも良い。

反のサンプルカラーはパシフィック、フェードの雰囲気の良いカラーを揃えて15色から選んでもらえます。

もう一つは、産地遠州から綿50%，麻50%のピンチェック。

緩いワッシャー加工を長時間かけ甘く揉みあげた生地は、とても軽くさっきの麻シルクの生地の半分ほどの重さ。

生地を揉み込むことで生まれた細かい凹凸があり、織の甘さに対して透け感が無く肌の乗りが心地よいです。

揉むことでベースの糸が膨らみ、ピンチェックが沈み込むようになってるのも面白いです。

カラーは反サンプルに白とスワッチに生成りの2色。

ひょっとしたら増えるかもしれません。

サンプルはリネンシルクの生地のほか、刺子ドビー風とリネンに墨汁コーティングとウォッシュの加工を施した三種類で用意。

生地が変わることでガラリと印象が違うのを楽しんでください。

シャツのオーダーは前回用意がなかったプルオーバーを加えて。

ラウンド襟の前開きやバンドカラーなどのパターンと、高瀬、黒蝶、茶蝶の３種類の貝ボタンから選んでもらえます。

シャツのデザインは、前職でお世話になった人が手掛けていることもあり。

袖を通した時のバランスの安心感がある間違いない洋服です。

プルオーバーのサンプル生地は麻54％，綿36％，ヤク10％の面白い組成。

暑い時期に着やすい軽くドライな肌触りに、麻と綿だけではでない艶やかさと柔らかさ、表面のなんとも言えない甘い毛羽がある生地です。

もちろん、選んでいただく生地で変わるのだけども。

シャツは肌着。

夏にインナーを着てシャツを羽織るなら、シャツを地肌に着て軽くジャケットを羽織るのがカッコいい。

そういう話をよくしていたのを思いだすスタイリング。

オーダーいただいた洋服の製作はおおよそ2ヶ月ほど。

9月の初旬〜くらいのお渡しを予定だから、盛夏は過ぎてるハズだけど。

まだまだ暑い盛りの頃にはなるかしらんと思います。

あとオーダーに加えて。

サンプルの販売もおこないます、こちらは当日のお渡しができるのであわせて楽しみにしていただければと。

浜松のマーチャントを背景にしたブランドこその生地の展開、それぞれにある機や加工，染めで生まれる楽しさを纏ってみてください。

それでは。

波乱万丈ありつつも迎えた3年の感謝を込めて。

ぜひ、店頭でお待ちしています。