2025/05/15 17:14
先日。
ニュースペーパーバッグを購入したので、しばらくは我慢するのが道理なのかもだけれども。
もう一つ気になっているのが tenon ミニショルダーバッグ。
デザイナーの私物や以前に購入してくれたお客さんが持つクシュりとこなれたバッグをみていると、今のうちにクローク追加しようかしらんと悩む。
最近宮崎駿の本を何冊か引っ張り出して読んでいるのも、遠からず気持ちを掻き立てている気がせんでもない。
デッカくパンパンにはち切れそうな鞄には大切なモノが詰まっていて。
少し歪な丸っこい小ぶりな鞄には素敵なモノが入っている。
現実的には財布や携帯電話が入るんだけども。
ビスケットにキャラメルやチョコレート、ウィスキー、キラキラした石っコロなんかが出てくると素敵じゃなかろうか。


tb-03. ミニショルダーバッグ ( Col. indigo, black Size. free ) 24750yen with tax / tenon
丸っぽい四角にペとんとフラップが被さった、シンプルなショルダーバッグ。
ボディーの幅が20cmで高さが15cmくらい。
ちょうど両手の平に乗っかるサイズ。
奥行きは底に向かうにつれて広くなり、だいたい7cmほど。
tenonらしい角を出さない縫製で、林檎くらいのサイズがあるデカいカメラのレンズをを突っ込んで膨らませてもフラップが跳ねないのが気に入ってます。



革を合わせてどんでん返しした膨らみのあるパーツで構成されるパズルみたいな鞄。
フラップとボディの背面が続きのパーツ。
側面と底面がぐるりも1つのパーツ。
そしてフラップが被さる表面のパーツ。
それらで作ったボディの内側には布張りがされていてあり、ボディーの継ぎ目は全て返されていてステッチが表に出さず、ショルダーの縫い付けも内側には見せない徹底ぶり。
それでいて。
無造作なほど角を強調するショルダーの付け根とコバを処理していない縁の無骨な印象。
アクセントになる。
アンテイークゴールドの金具がボディーから外した位置にあるのも、愛嬌はあるけども甘くはないバランスをとってくれる。
このフラップとボディの背面が1つのパーツであったり側面と底面ぐるりが1つのパーツで角が立たない構造になっているので、使い込んでいくと鞄全体の形が中に入れたモノを包むように形状が変わっていき、シボシボっと波打った独特の風合いと形に経年していく。
この頃になると革の艶と深みがまし、柔らかさが出ているにもかかわらず渋さを醸します。

カラーはブラックとカーキ、インディゴの3色。
ブラックとカーキはクロム鞣し、インディゴはタンニンとクロムの混合鞣し。
特にインディゴは硬く仕上がるため、革を柔らかく仕上げるためにバイブレーションで解す工程などが必要とのこと。
そのため。
加工に耐えられるかどうか。
他の2色よりもベースの革質を厳選する必要があるため量産は難しく。
また革ごとに施される加工の試行錯誤がよりロット毎の表情へ反映されるのも魅力です。


店の在庫はカーキが旅立ち、ブラックとインディゴがひとつずつ。
ブラックのしっとりとした、少し艶めかしさを感じる仕上がりも捨てがたいかとも。
コレを入れなくちゃというのも大事だけども。
ナニが出てきたら素敵かと想像するのが楽しい。
ワクワクを煮詰めたような雑想をポンと収めるための鞄はどうでしょう。
それから。
有傷の革を使って一点一点が全く違う表情になるtenonの鞄。
店舗で実物を見て決めてもらいたということで、近くオンラインでの販売を休憩する予定です。
どうしても遠方でお店にはという方はご連絡ください。
できる限りのフォローをいたしますので、まずは相談しましょう。
それでも。
できればどうぞ。
店舗に足を運んで手に取ってみていただけると嬉しいです。
ぜひ、お待ちしています。
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